食を通じて感謝を学び 食を通じて礼を知り
食を通じて己を磨く 是すなわち人の道
私は長年日本料理の道を歩いて参りました。
そして、料理と茶道によって
日本の伝統と技と心を学び、
現時点で私が気づいたものは、
『心無きもの料理にあらず』と言う事です。
言葉では簡単ですが、その奥の深さに魅力を感じ、
今もなお常に本物の料理に心をこめて
ご提供することに重きを置き、技術と精神を磨くことに日々修行しております。
式包丁は、京都御所に継承されます食の儀式でございます。
平安中期、すなわち藤原道長の時代に宮家よりつたわりましたて現在で1200年ほどになります。
式包丁は藤原一族によって完成され、当時の貴族・公家に伝わり、生間流は御陽成天皇の弟君、
八条の宮(秀吉の養子となり桂の方に八条の宮家を名乗られ、後の桂の宮で今で申します桂離宮
です)に仕え、その後京極の宮家、有栖川宮家と経過いたしまして、現在29代目家元であります。
烏帽子、袴、狩衣姿で、まな板の上の魚や鳥に直接手を触れずに包丁を使って料理し、めでたい形に盛りつける技で、
その流儀のひとつが生間(いかま)流式包丁でございます。
一年のうちでも主に節会(せちえ)に行います。節会と申しますのは中国より伝わります祝日で、
代表的なのが1月1日、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日でございます。
3月3日は桃花の節会、5月5日は端午の節会、7月7日は七夕の節会、9月9日は重陽の節会です。
その中でも重陽の節会は旧暦で申しますと10月以降にあたり、菊の花が咲き誇る時期で又、
不老長寿を祝うたいへん華やかな節会でございます。
即ち式庖丁は、節会の折々に魚の切り方でもって瑞祥表現(おめでたい形)するもので、食するものではございません。
めでて、何かをおくみ取りいただき、次の宴に移っていきます。
≪初釜にて亭主をつとめる≫ |
礼儀作法と人に対する気遣いを茶道裏千家より 学ばせていただきました。 茶道のお稽古を重ねて自分の料理が大きく変わりました。 |
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